韓国政府「北朝鮮への個別観光は国連制裁にも、アメリカの独自制裁にも引っかからない!」……アメリカが本当にそんなこと言ってたかなぁ?

政府、第3国経由などの3つの「北個別観光」の推進……「国連・アメリカ制裁関係ない」(ニュース1・朝鮮語)
政府は20日、北朝鮮の個々の観光が「セカンダリボイコット」の対象となることがある主張に対して、「個々の観光は対北朝鮮制裁に該当しないため『セカンダリボイコット』も適用されない」と述べた。

統一部はこの日、個々の観光参考資料を通じて「個々の観光は、国連制裁対象に該当しないで、私たちが独自に推進可能なビジネス」とこのように明らかにした。

「セカンダリボイコット」は、米国財務省の第2次制裁を意味する。北朝鮮と取引する第3国の企業と個人に実行される。

統一部当局者はこの日、記者たちと会って「米国の独自制裁にも対象とならないと見ているのか」という質問に「そうだ」と言って「日本、オーストラリア、ヨーロッパなど市民が(北朝鮮の)個々の観光をしている。個々の観光に私たち国民が行くことについて、別の制裁問題を厳格基準を持って突きつける必要はないと思う」と語った。
(引用ここまで)


 統一部の当局者は「国連制裁はもちろん、アメリカの独自制裁基準にも当たらない」として、北朝鮮への個別観光事業を推進する、とのニュース。
 国連制裁には当たらない、というのはいま現在でも北朝鮮観光に個人で出かけている人はいることから間違いないでしょう。
 ただ、アメリカの認識は異なっているようです。

[社説]傲慢きわまりないハリス大使の「主権侵害」発言(ハンギョレ)

 この記事は左派のハンギョレ新聞なので「傲慢きわまりない」というような記事タイトルになっていますが。
 ハリス大使はあくまでも「制裁に触れる可能性を排除するためにも米韓のワーキンググループで協議をすべき」と言っているのですよ。
 これ、あくまでもムン・ジェイン大統領の14日にあった記者会見での発言を受けてのもの。
 つまり、アメリカとしてはムン・ジェインがやろうとしている「北朝鮮への個別観光事業」等の南北経済協力がワームビア法等のアメリカの独自制裁に触れる可能性があると判断しているということです。

 国務省報道官も「国連制裁には抵触しない」ということを確認しているに過ぎません。

韓国政界のハリス大使批判に…米国務省「立派な大使」(中央日報)
--ハリス大使は北朝鮮個別観光について米国との協議を経て進めるべきだという立場を明らかにした。韓国政府はハリス大使の発言が「不適切だ」とし「主権」という言葉までが登場している。米国政府の立場は。

「まず、対北朝鮮制裁は国連安全保障理事会を通過した最も包括的な制裁の一部という点を忘れてはいけない。安保理加盟国がすべて同意して通過させた。したがってすべての国連加盟国がこうした制裁を遵守すると期待する。対北朝鮮制裁の効果を担保することが重要だ」

--しかし個別観光は対北朝鮮制裁に抵触しない。

「もちろんそうであり、適切な指摘だ。国務省はトランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がシンガポールで互いにした約束を進展させ、モメンタムを維持することに集中している。これを進展させることが私たちの目標だ。私たちがシンガポール首脳会談の目標を進展させるのに集中できるよう、私たちの友人と同盟が米国を後押しすることを望む」
(引用ここまで)

 オルタガス報道官、中央日報のインタビュワーは国連制裁の話だけしかしていませんね。
 アメリカがどのような立場であるのか。あるいは独自制裁に触れるのかという話はしていない。
 ましてや日本人や中国人が観光をするのと「韓国政府が旗振り役になって、大統領の言葉で推進する韓国人の個別観光」とでは大きく意味合いがことなります。
 一節では5000億ウォンが北朝鮮に流れ込むのではないか、という危惧もあるほど。
 なんつーか……韓国には「相手の言うことのポジティブな面しか見ないで突っ走って手痛く失敗して『後頭部を殴られた』と叫ぶ」というパターンがあるのですよね。
 今回もその典型例になりそうな気がするのですけどね……。

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