韓国メディア「ムン・ジェイン、もう正義ごっこは十分にやっただろ? 現実を見てくれ」……無理じゃない?

【コラム】「文大統領、やりたかったことは全部やったでしょ?」(朝鮮日報)Web魚拓 1 / 2 / 3

文在寅政権の政策を見ていると、まるで世の中を甘く見ているようだ。正義で平易で明快な答えがあるのに、悪い政権が正しい答えを阻んできたという考えだ。自分たちのように善人の側が政権を掌握したのだから、正義で平易で明快な答えで問題が解決されるはずだという。常に勝利する映画の中の主人公が現れた格好だ。

 まず着手したのが「非正社員ゼロ」だ。非正社員は企業が勤労者を搾取する制度なので、主人公の大統領がなくせと指示すれば、それで終結する問題だと考えたようだ。非正社員が生じざるを得ない構造がある。韓国のように解雇がほぼ不可能で、労組が少しも自己利益を譲歩しない構造のままであれば、非正社員はなくならない。文大統領に真っ先に非正社員をなくすと報告した政府系企業はこれまで内部対立が絶えない。正社員が「不公平だ」と不満を爆発させるとは予想していなかったのだ。ほぼ全ての政府系企業と学校で同様の現象が起きている。世の中は映画のように単純ではない。 (中略)

 マンションとの戦争も安易に考えた。規制と税金でコントロールすればよいのに、悪の歴代政権はそれを行わなかったと考えたのだ。その結果、ソウルでは住宅価格がさらに上昇し、地方はさらに冷え込んだ。市場の一方を押せば、一方が飛び出すものだ。不動産保有税の引き上げでマンションとの戦争に一時的に勝利しても、建設景気が冷え込み、雇用と成長率を損ねる。 (中略)

 雇用を創出すると言って、国民の税金を50兆ウォン以上つぎ込んだが、7月の雇用は5000人増えたにとどまった。最低賃金と雇用問題をあまりに甘く見た。今後3年間で30兆ウォンが必要になる文在寅ケア、120兆ウォン規模の住宅福祉、50兆ウォン規模の都市再生などがどんな問題を引き起こすのか分からない。映画の主人公のハッピーエンドは現実には存在しない。 (中略)

今の青瓦台(大統領府)は1970-80年代の社会運動出身の大統領と秘書陣で構成されている。社会運動勢力は世の中を善と悪という100対0の二分法でとらえてきた。

 文大統領は過去に「親日派が反共、産業化勢力、保守政党に姿を変えた」と言った。そんな考えでは世の中は善と悪の対決でしかない。「正義の経済」という言葉がそこから生まれる。しかし、現実は親日派の子孫を激しく非難していた民主党の政治家が親日家の子孫と判明した。そうした例はいくつもある。世の中を甘く見る政策は現実には通用しない。社会運動勢力による経済の映画が不幸なエンディングに終わらないことを望むばかりだ。
(引用ここまで)

 ムン・ジェイン政権がこの1年4ヶ月でやってきた政策がざっくりと書かれています。というわけで珍しくWeb魚拓も取っておきました。
 原則は「我々は正義だ」ということなのですよ。
 ムン・ジェイン政権はろうそく革命で選ばれた完全無比なる正義なのです。
 「正義側が政権を奪取した以上、韓国社会はよくなるしかない」というのがムン・ジェイン政権の基本設定なのですね。
 これまで何度か楽韓Webでも語ってきたことですが。

 悪が搾取してきた経済はよくなるし、非正規雇用はなくなって社会正義は達成されるし、最低賃金も引き上げられて貧困問題も一切なくなる。
 再生可能エネルギーを普及させて粒子状物質も消えるし、放射性物質も消えちゃう。
 歴史だって親日派から取り戻して建国日すら変わってしまうのです。

 韓国人全体もこの1年4ヶ月ほどその設定に付きあってきたのです。
 自分たちもろうそくデモの主役のつもりでしたからね。でもまぁ、財布がまるで厚くなってくれない。
 それどころか中間層の所得すら怪しくなってきたっていう状況。
 労組に属しているような最上層だけ順調に収入を増やしているのにね。

 さすがに1年4ヶ月も経過して経済がよくなっていない。
 むしろ雇用すら悪くなっているのであれば、設定から現実に目が向いて当然でしょう。
 問題はムン・ジェインが本当に現実を見ることができるか、なのですけどね。
 現状では「所得主導成長の速度を上げる」とのことですが。

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